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根管治療の目的とは? 〜ばい菌が再び侵入するのを防ぐこと〜
根の中をしっかりお掃除した後に、
1)生体にとって安全である(生体親和性)
2)長い年月、化学的、物理的に変化しない(長期安定性)
3)操作性が良い
4)安価である
などの要件を満たす素材のものを入れなければいけません。
そのために、一般的には「ガッタパーチャ」と呼ばれるものを使用しています。
これは「ゴムの木」から取れる「樹脂」で、Wikipediaによると「ゴルフボールの外皮」に一番使われているとのことです。
管の中の空洞を、様々なサイズのガッタパーチャを使って埋めていきます。
削ったサイズとできるだけマッチするように規格性があり、ピタッとくるものを使用します。(もちろん、そのためのファイルも選びます)
ただし、どのように工夫しても空洞が出来てしまいますので、そこを埋める工夫が必要です。
隙間を埋める工夫として
①ガッタパーチャ同士をくっつけるセメントを使う方法
②圧力を加える方法
の二つが主な方法です。
まず①の「セメントでくっつける方法」ですが、シーラーと呼ばれる接着剤を用いてくっつけます。そのシーラーも数多くの種類があり、カルシウムをずっと出し続けるものから、セメダインみたいなもの等色々ございます。
次に、 ②の圧力を加える方法ですが、要はグイグイ押し込むと「隙間なく詰めることができる」という理屈です。隙間があると、ばい菌が繁殖してしまうので、隙間をできるだけないようにすることが望ましいのですが、圧力を加えると「歯の破折につながる」という論文もあります。