Ounsi H. 博士とは?— 電気的根管長測定の研究に貢献する研究者
ntroduction
前回のブログでは、電子根管長測定器(EAL)「Root ZX」 の精度と限界について、in vitro 環境での研究を基に紹介しました。その研究の著者の一人が、Lebanese University(レバノン大学)の Ounsi H. 博士 です。
今回は、Ounsi H. 博士がどのような研究者なのか、彼の経歴や研究分野、根管治療への貢献について紹介したいと思います。
Ounsi H. 博士の経歴と研究領域
Ounsi H. 博士は、レバノン大学(Lebanese University)に所属する歯学研究者であり、歯内療法(Endodontics) の分野で多くの研究を発表しています。特に、電子根管長測定器の精度や根管治療における診断・治療技術の向上に関する研究が中心です。
彼の研究では、EAL の精度検証や根管充填技術の最適化、さらには歯科材料の特性評価など、実際の臨床に応用可能なテーマが多く扱われています。
Ounsi H. 博士と電子根管長測定の研究
Ounsi H. 博士が関与した研究の一つが、前回紹介したRoot ZX の精度評価に関する論文です。この研究では、Root ZX の測定誤差や再現性を評価し、根尖孔から 0.5 mm の位置を正確に特定することが難しいことを示しました。
このような研究は、臨床現場で EAL を使用する歯科医師にとって重要な指針となり、EAL の正しい使い方や限界を理解する上で大きな貢献をしています。
Ounsi H. 博士のその他の研究と影響
Ounsi H. 博士は、根管治療に関連するさまざまなテーマで研究を発表しています。例えば、
- 根管洗浄液の効果と影響
- 歯科材料の生体適合性と耐久性
- 新しい根管充填技術の開発と評価
彼の研究は、エビデンスに基づく根管治療の発展に貢献しており、多くの歯科医師や研究者に影響を与えています。
Conclusions
Ounsi H. 博士は、電子根管長測定や根管治療技術の向上に貢献する研究者であり、その研究は臨床の現場にも大きな影響を与えています。
前回紹介した Root ZX の精度評価研究も、彼の研究の一環として、EAL の限界を明確にすることで、より正確な根管長測定の方法を探るための貴重なデータを提供しています。
感想 レバノン大学ときいて、日本発祥の電気的根管長測定器が全世界で信頼されて使われているのがわかりました。誇り高い気持ちになります。
お写真です。
