前回のブログでご紹介した「The Effects of Surgical Exposures of Dental Pulps in Germ-Free and Conventional Laboratory Rats」という研究。この研究を行ったのが、S. Kakehashi氏です。 彼は、米国メリーランド州ベセスダにあるNational Institute of Dental Research（国立歯科研究所）のOral Medicine and Surgery Branchに所属していた研究者です。National Institute of Dental Research（国立歯科研究所）のOral Medicine and Surgery Branchに所属していた研究者です。この研究所は**National Institutes of Health（NIH、米国国立衛生研究所）**の一部であり、歯科医学の発展に貢献する機関の一つです。

研究の功績

1965年に発表された「The Effects of Surgical Exposures of Dental Pulps in Germ-Free and Conventional Laboratory Rats」は、S. Kakehashi氏が中心となって行った研究であり、Stanley氏、Fitzgerald氏との共同研究として知られています。この研究では、歯髄疾患が細菌感染によって引き起こされることを科学的に証明し、根管治療の理論的基盤を築きました。

この研究は、現代の歯内療法において極めて重要な位置を占めており、根管治療の目的が「細菌感染を抑えること」であるという考え方の基礎となっています。

まとめ

S. Kakehashi氏の研究は、歯科医学の発展に大きな影響を与えました。彼の研究がなければ、現在の根管治療のアプローチは大きく異なっていたかもしれません。まさに、歯内療法の歴史を語る上で欠かせない研究者の一人と言えるでしょう。そこに日本人とゆかりのある方が関わっているとはありがたい話です。