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根管治療には大きく分けて
1.バイキンを除去する!
2.再び侵入してくるのを防ぐ!
という2つの目的があるのは前回お話しした通りなのですが、今回から、その目的の1つである「バイキンを除去する」ことについてのお話です。
まず始めに
歯は歯肉より上の歯冠部と歯肉に埋まっている歯根部にわかれます。
虫歯の多くは、この歯冠部から侵入してきます。今回はこの歯冠部の話です。
虫歯が上の写真のようにあったとします。バイキンはどこに一番多く存在するでしょうか?
過去の論文を紐解いてみると、一番バイキンが多く発見されたのは、歯の上の方、すなわち、虫歯が侵入してきたところです。ですから、一番注意深く、バイキンを除去する必要があるのは、一番上の虫歯が侵入してきたばかりのところなのです。
そこを、下の図のようなダイヤモンドコーティングしているバーを使ったり、
下の図のような、ステンレススティールのバーで掻き出したり・・・・
一般的にはこのような道具を使います。
ところが、もっと細部の作業をするときは「エキスカベーター」を使用します。エキスカベーターとは下の写真のような耳かきのようなものです。
これは、様々な種類のものが発売されており、モクダ商会さんより「岡口守雄モデル」というマニアックなのもあります。もちろん、当院にはございます。このエキスカベーターで、細かな虫歯やバイキンを除去することこそが、根管治療の最初のステップです。そこで、取り残しがないように、マイクロスコープ、すなわち顕微鏡が活躍するのもこの場面です。
虫歯は健康な歯に比べて軟らかく、色も茶色っぽくなっていますので、
「しっかり見て、しっかり取る!」
基本的なことですが、一番大切なことです。