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田中 秀樹先生(福岡市)
大学を卒業して6年目が過ぎる頃になると、ある程度の保険治療はできるようになっていましたが、やはりそれだけでは物足りず、月に数冊出版される歯科雑誌を見ながら「すごいなー」、「何とか技術を学びたいなー」という思いだけは抱きつつも、何のアクションも起こさずに日々を過ごしておりました・・・。
実際の現場では、院長先生の方針に従わなければいけませんし、自分のやりたい診療などを優先して医院経営の邪魔をしてもいけません。
歯科雑誌に掲載されている先生方が、綺麗なケースや難しい治療をこなしている姿を見るにつれ、「この先生方と同じような治療がしたい!」という気持ちが日増しに強くなり、居ても立ってもいられなくなり、どうしたら良いのだろうか?こういった研修会に参加するにはどうすれば良いのだろうか?そう思って、医院に出入りしている材料会社さんにお願いして色々な情報を得るようになり、そこで、ご紹介していただいたのが、田中秀樹先生(福岡市)でした。
この先生は、ひよっ子であった私を歯科医師として、社会人として導いてくださった、最初の「師」であり、診療技術を大いに学ぶものと思っていた私に、田中先生は、診療技術以前に「歯科医師としてのあるべき姿」を教えてくださいました。
最初にお会いした際は。私は「日」のみのアポイントしかとっておらず、何時にお伺いしてよいか分からず、とりあえず午前10時頃にお伺いしてみました。今となって恥ずかしい話ですが、当時の私は歯科医師としてという以前に、社会人としてこのようなレベルだったのです。
案の定、早速、「事前に連絡を入れアポイントを取るのが普通!」」とお叱りを受けました・・・。このようなことを皮切りに、社会人として、歯科医師としての基本をお教えいただきました。
治療技術については、下川先生をトップとして学んできた「下川エンド」を継承、発展させてきた、ベーシックな内容をとことん研ぎ澄ました「田中秀樹エンド」をお教えいただきました。いわゆる今日、その当時の教科書にでてくるような伝統的な治療法でした。(失礼かな?)いまでも、保険治療の材料において、最善を尽くすなら、この方法だと確信しております。その他、レントゲンの扱い、規格性には特に厳しく、また、根の先の扱い方、治療後の封鎖する方法を学んだのが印象的で、現在の診療にも役立っています。
注)「エンド」とは「根管治療」の別称です。