スタッフ紹介
福山デンタルクリニック
院長 福山 房之助
「本当に歯を大切にしたい方」に選ばれています。
院長インタビュー:歯科医師としての歩みと哲学
医療の道へ進むきっかけ
「私が歯科医師を目指したのは、3つ上の兄の存在が大きかったです。兄はとても優秀で医学部に進学し、家族の誇りのような存在でした。自然と私も医療の道を意識するようになりました。ただ、我が家は裕福ではなく、私立大学への進学は禁止されていました。そのため、国立大学か公立大学を受験することになり、距離的に家からの負担が少なく、かつ自立も叶う環境として九州大学を選びました。この選択が、私の人生に大きな影響を与えました。」
大学時代と卒業後の経験
「大学卒業前には、ネパールで歯科医療協力隊の一員として約2年間、裏方として活動しました。医療資源が限られた中で、地域医療の厳しさやチームワークの重要性を学びました。この経験を通じて、医療者としての基本的な姿勢が形成されたと思います。
大学卒業後は、ネパールで出会った先生の医院に勤務し、その後福岡に移って勤務医として働きながら勉強会に参加しました。当時は経済的に厳しい状況で、無料や特別枠で参加させていただける勉強会に通いながら技術を磨きました。勉強会での経験は、1本の歯の治療を徹底的に精度を上げるという基本的な考え方を教えてくれ、私の土台となりました。」
さらなる学びと転機
「関西に戻ってからも積極的に勉強会に参加していましたが、2008年に岡口守雄先生と出会い、顕微鏡治療の精密さと効果に心を奪われました。それまで求めていた以上の技術と理念がそこにあり、顕微鏡歯科に没頭するきっかけとなりました。
例えば、ある患者さんは長年原因不明の痛みを抱えていて、何度も治療を繰り返しても改善しない状態でした。顕微鏡を使用した治療により、通常の肉眼では見えないような微細なひび割れを発見し、その治療によって痛みが完全に解消されたケースがありました。この経験は、精密な診断と治療が患者さんの生活をどれだけ改善できるかを強く実感させてくれました。
また、インプラント治療においても、林揚春先生の教えで“生体にとって邪魔にならない、体に優しいインプラント”という考え方を学びました。あるケースでは、骨が少なくインプラントが難しいと判断された患者さんがいらっしゃいました。多くの治療法では骨造成を提案される場面ですが、林先生の考え方をもとに無駄な骨造成をせず、既存の骨を最大限に活かす手法を用いることで、成功に導くことができました。このような治療法が患者さんの身体にとってどれだけ負担を減らせるかを深く理解しました。
さらに、フルマウス治療に関しては木原先生から学びました。この分野では特に全体の調和を重視します。例えば、ある患者さんは前歯だけの治療を希望されていましたが、診断の結果、奥歯が原因で噛み合わせが崩れていることが分かりました。奥歯の治療から全体のバランスを整えることで、前歯の美しさを引き出すと同時に、長期的な安定性も実現できました。このように、単に局所を治療するのではなく、口腔全体の調和を追求する重要性を木原先生から学びました。」
フルマウス治療への取り組み
「さらに、木原先生から学んだフルマウス治療では、口腔全体の調和を重視することの重要性を学びました。局所的にはうまくいっている治療でも、全体としてのバランスが取れていなければ長期的な安定は望めません。木原先生の指導のもと、全体の調和や最終的な被せ物の安定性を追求する姿勢を学びました。患者さんにとって意味のある、調和のとれた治療を提供することが、歯科医師としての使命だと感じています。」
目指す医院の未来像
「私の目指す医院の未来像は、地域の皆様が安心して通える歯科医院を作ることです。お子様からご高齢の方まで、全世代の方々が安心して訪れることのできる場所でありたいと思います。私自身が対応できない場合には、他の専門医院を紹介し、患者さんの最善の治療を保証することも大切だと考えています。
また、高度な治療を求めて来院される患者さんにも応えられるよう、顕微鏡歯科やインプラント治療、さらにはフルマウス治療の技術をさらに高めていきたいです。“正しいものが評価される医療”を実現するため、歯科医療を担う一人としてこれからも努力を続けていきます。」
神戸市東灘区の福山デンタルクリニックの診療方針
当院では常に患者様ひとりひとりが満足のいくような治療を日々心掛けています。
また、患者様が快適で安心して治療を受けられるような 環境をめざしています。
不安なこと、わからないことはできるだけ丁寧に説明し、納得のいく、その人その人にあった、治療方針を心がけています。患者様にとって本当に必要な情報を提供し、より良いゴールを得られるよう一緒に頑張りましょう。
そして、できるだけ抜歯をせず、お口を守れるよう心がけています。また、治療だけでなく、メインテナンスをしっかり行うことで、いつまでもきれいな口の中の環境を得られるようにサポートします。
生まれ育った東灘区のために一所懸命頑張り、少しでも、大きくしてくれたこの地域に恩をお返したいと思っています。
プロフィール
- 経歴
- 神戸高校卒業
- 九州大学歯学部卒業
- 著書
- 支台歯形成~次世代にむけて
デンタルダイヤモンド社 - レジン充填を再考する
デンタルダイヤモンド2011年7月号 - ルポルタージュ医院経営
デンタルダイヤモンド2011年12月号 - 歯科衛生士のX線読影力!!
デンタルダイヤモンド社 - 歯の破折の診断と処置
デンタルダイヤモンド社
- 論文
- 天然歯形態を把握する(共著)
歯科審美学会 - 天然歯の色調を把握する(共著)
歯科審美学会
- 発表
- 日本顎咬合学会にて
- 2010年
前歯部破折に対しインプラント修復した例 - 2011年
矯正治療後の矮小歯に残った審美障害を考察した一症例 - 2012年
前歯部審美修復における一考察 - 2013年
2014年
NiTiファイルを再考する 日本補綴学会2013年
バイトアイBE-I における測定基準を考察する
以上が主だった学会での発表です。
- 受講したコースなど
- 2012年 UCLA SADAスペシャルセミナー
- 大阪SJCDレギュラーコース
- 成功する臨床実践根管治療
- 東京SJCDマイクロエンドコース
- 東京SJCDマイクロペリオコース
- マイクロエンドコース(澤田デンタルオフィス)
- デンタルアーツアカデミー 破折ファイル除去セミナー
- デンタルアーツアカデミー クラッチマン先生による外科的歯内療法
- 国際歯内療法学会 カヤット先生
- GC インプラントセミナー 3回
- スプライン インプラントセミナー 2回
- GORE REGENERATIVE TECHNOLOGIES
- Japan Clinical Implant Research
- Tooth Whitening Seminar dual technique
- 田中ひできエンドペリオセミナー
- FIDI
- 東京SJCDマイクロエンドベーシックコース
- 東京SJCDマイクロエンドアドバンスコース
- エンドレベルアップ
- 明石矯正研修会
- CSTPC
一般診療の特徴
歯科用CT、マイクロスコープ(顕微鏡)を駆使して最新の技術にて治療を行います。
マイクロスコープを用いることであらゆる治療の精度が上がり、今までうまくいかなかったことや解らなかったことに解決の道が開かれます。
私の師匠は言いました。
「顕微鏡のないところで治療されたくないわ」
歯の治療について
CT アナログ式歯科用パノラマ・断層撮影X線診断装置
ベラビュー エポックス3Dfは1台でパノラマ撮影、セファロ撮影、CT撮影が可能です。デジタルテクノロジーを駆使し、より少ないX線照射線量で撮影できる、CT撮影が可能なパノラマX線装置です。さらに洗練された多彩な画像処理により、多角的な診断に役立つことが期待できます。
インプラントCTレントゲン写真
CT撮影の前にパノラマスカウト撮影を行います。そのままの位置付けで、パノラマスカウト画像上の関心領域をクリックし、READYキーを押せば、その中心が撮影の中心になるように自動的にアームが移動し、CT撮影ができます。
歯周から歯根膜空隙、歯槽骨の状態などの観察が可能です。インプラントの術前プランニングから術後の観察にも有効です。