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Q歯周病菌が怖くなりました。自分でもできる対策について、教えてください。
A.もっとも効果的なのは「歯磨き」です。プラーク(細菌のかたまり)を歯ブラシでしっかり落としましょう。ブラシの毛先の動きを意識した丁寧な歯磨きを心がけましょう。その際、薬用成分の入った歯磨き粉を使うとさらに効果的です。
2つ前のブログでご紹介した、100年前のスペイン風邪のパンデミック時に調査を行った歯科医師、プライス博士は驚くべき報告をしています。「歯周病の炎症のない人の死亡率が、炎症のある人の4分の1だった」と、いうのです。
高度な医療が無かった時代とはいえ、有効な治療薬やワクチンがないと言う点では、現代におけるコロナと同じかもしれません。感染にリスクを下げて身を守るために、丁寧な歯磨きを心がけて歯周病を予防しましょう。
ポイントは歯ブラシの毛先がどこに当たっているか?を意識して、歯磨きをすることです。
さらなるアドバイスとしては、殺菌作用のある薬剤の入った歯磨き剤を使って、歯磨きの効果を上げることです。薬用歯磨き剤に含まれているCHX(塩酸クロルヘキシジン)やCPC(塩化セチルピリジニウム)は、歯にベタベタとつく細菌集団のプラークの表面にしみついて、長い時間抗菌作用を発揮します。また、植物から抽出した抗菌性のある精油のチモールや、その類似のIPMP(イソプロピルメチルフェノール)はプラーク内への浸透力があり、比較的短時間で殺菌作用を発揮します。
当院では 3M社のクリンプロとGC社のトータルジェルを販売しております。
クリンプロは殺菌剤CPCとIPMP、消炎効果のあるグリチルレチン酸を配合。独自の処方のフッ素、カルシウム、リン酸を同時に配合することで再石灰化を促進。フッ素濃度は1450ppm。
1500円(税別)
トータルジェル
歯の汚れがつきにくい、フッ素濃度は1450ppm。殺菌剤はIPMPが配合されています。ジェルタイプなので、薬用成分が歯に止まりやすいです。