Case 5:穿孔(パーフォレーション)治療の症例紹介|術前・術後でここまで変わる!
こんにちは。本日は、歯の穿孔(パーフォレーション)を治療した症例(Case 5)をご紹介します。
今回の患者さんは、当院スタッフの紹介で来院されました。
精密検査の結果、歯の根分岐部に穿孔がある重度のケースであることがわかりました。
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術前のデンタルX線写真

こちらが治療前のレントゲン画像です。
歯の根の分かれ目(根分岐部)に黒い影(透過像)が見られ、内部に膿がたまっていることがわかります。
また、歯の内側が薄くなり、そこから穿孔している可能性が高いと判断しました。
術後半年のデンタルX線写真

こちらは治療から半年後のレントゲン写真です。
穿孔部にはMTA(生体親和性の高い材料)を使用して封鎖しました。
治療前に見られた黒い影は消え、白く映る骨がしっかりと再生しています。
✅ 治療のポイント(Case 5)
- 穿孔の位置:浅い(条件は厳しい)
- 穴の大きさ:大きい(難易度高)
- 感染期間:長期にわたる
- 根尖病変:なし(唯一の良条件)
本症例のような条件では、通常は抜歯が選択されることが多いのが実情です。
ですが、今回は「できる限り歯を残したい」という患者さんの希望もあり、保存治療に挑戦しました。
💬 まとめ(Case 5)
感染源を確実に除去し、MTAで精密に封鎖することで、
再生が可能となった症例です。
- 費用:18万円(税込)
- 治療回数:3回
- 治療期間:約2ヶ月
重度のパーフォレーションでも、歯を残せる可能性はあります。
まずは諦めずに、専門的な診断を受けてみてください。