マイクロスコープ活用術:直視とミラーを併用した「デュエル法」のご紹介
マイクロスコープは歯科治療における精密な操作を可能にする強力なツールです。使用方法には大きく分けて二つのアプローチがあります:
- 直視:マイクロスコープを通して、直接術野を観察する方法
- ミラーテクニック:手鏡を使って、鏡に映る術野を観察する方法
それぞれに長所があり、状況に応じて使い分けられていますが、今回はその両者を組み合わせたデュエル法をご紹介します。
デュエル法とは?
「デュエル法」とは、直視とミラー越しの視野を交互に、あるいは同時に活用する観察法です。たとえば、削っている部位を直接確認しながら、ミラーを介して死角や側面も同時にモニターします。
これにより、
- 複数の角度から立体的に把握できる
- 一方向だけでは見落としがちな微細な変化にも気づきやすい
- 手技の精度と安全性が向上する
といった利点があります。

若い先生方へのメッセージ
マイクロスコープの使用に慣れるには時間がかかりますが、デュエル法を習得することで視野が格段に広がり、治療の質も向上します。特に形成をする際に重宝します。見ての通り、拡大率が低いので根尖には不向きですね。