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Jens Ove Andreasen(イェンス・オーヴェ・アンドレアセン)博士

先日の論文の作者のお一人Jens Ove Andreasen(イェンス・オーヴェ・アンドレアセン)博士についてお話しさせていただきます。

Jens Ove Andreasen(イェンス・オーヴェ・アンドレアセン)博士は、デンマーク・コペンハーゲン出身の歯科医師であり、現代歯科外傷学の父と称される人物です。1935年にコペンハーゲンで生まれ、1959年にコペンハーゲンの王立歯科大学(Royal Dental College)を卒業しました。その後、コペンハーゲン大学病院で口腔顎顔面外科の研修を受け、生涯を通じて同病院で勤務しました。

アンドレアセン博士は、歯の外傷治療における体系的な研究と教育の先駆者として知られています。1960年代から歯の外傷症例を系統的に記録し、実験的研究を通じて治療法の確立に貢献しました。また、1989年には国際歯科外傷学会(International Association of Dental Traumatology, IADT)を設立し、初代会長を務めました。2008年には、歯科外傷の診断と治療を支援するオンラインプラットフォーム「Dental Trauma Guide」を創設し、世界中の歯科医師にとって貴重な情報源となっています。

彼の代表的な著作には、『Textbook and Color Atlas of Traumatic Injuries to the Teeth』があり、これは「外傷のバイブル」とも称され、世界中で広く使用されています。アンドレアセン博士は、400以上の論文と12冊の教科書を執筆し、歯科外傷学の発展に多大な貢献をしました。

2020年9月26日に85歳で逝去されました。

感想

彼が外傷歯学の発展に寄与した功績は非常に大きいです。彼こそが外傷歯学をつくったとさえ言えます。歯の外傷は日常よく起こることなのに対して歯科教育の中では十分な教育がなされているとは言い難いです。「子供の未来を守る」ことを胸に日常臨床に臨みます。

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