Lebanese University(レバノン大学)とは?
概要
レバノン大学(Lebanese University, LU) は、レバノン唯一の 国立総合大学 であり、国内最大の高等教育機関です。1951年に設立され、現在では約79,000人の学生と6,500人以上の教員を擁する、レバノン国内で最も影響力のある大学の一つとなっています。
基本情報
- 正式名称:Lebanese University(الجامعة اللبنانية)
- 設立年:1951年
- 所在地:レバノン国内の複数のキャンパス(本部は首都ベイルート)
- 大学の種類:国立大学
- 学生数:約79,000人
- 教授陣:約6,500人
- 言語:主に アラビア語、フランス語、英語 が使用される
学部とプログラム
Lebanese University は、19の学部(Faculty)と3つの博士課程センターを持ち、幅広い分野で教育と研究を提供しています。主な学部には以下のものがあります:
- 歯学部(Faculty of Dental Medicine)
- 医学部(Faculty of Medical Sciences)
- 工学部(Faculty of Engineering)
- 法学・政治学部(Faculty of Law & Political Sciences)
- 経済・経営学部(Faculty of Economics & Business Administration)
- 文学部(Faculty of Letters & Human Sciences)
特に、歯学部と医学部は国内外で高く評価されており、歯内療法(Endodontics)や歯科材料学などの分野で多くの研究が行われています。
Lebanese University と歯学研究
Lebanese University の Faculty of Dental Medicine(歯学部) は、レバノン国内で最も権威のある歯学教育機関の一つであり、根管治療、歯科材料の研究、デジタル歯科治療 などの分野で活発に研究が行われています。
Ounsi H. 博士もこの大学に所属し、電子根管長測定器(EAL)や歯科治療技術の精度向上に関する研究を発表しています。
レバノンにおける歯学部の難易度
レバノンでは、歯学部(Faculty of Dental Medicine)への入学は非常に競争率が高く、難易度も高いとされています。特に、Lebanese University(レバノン大学)の歯学部は、国立でありながら質の高い教育を提供しているため、入学のハードルが非常に高いのが特徴です。
レバノンの主な歯学部
レバノンにはいくつかの大学に歯学部がありますが、代表的なものとして以下が挙げられます:
- Lebanese University(レバノン大学)【国立】
- 国内で最も競争率が高い
- 学費が低い(公立のため)
- 入学試験が厳しく、トップクラスの学生のみが合格
- Saint Joseph University (USJ)(サン・ジョセフ大学)【私立】
- フランス系の教育システムを採用
- レバノンで最も歴史のある歯学部のひとつ
- 入試の競争率は高いが、Lebanese University ほどではない
- Lebanese American University (LAU)(レバノン・アメリカン大学)【私立】
- アメリカ式の教育カリキュラム
- 比較的新しいが、設備が充実
- 学費が高め
- Beirut Arab University (BAU)(ベイルート・アラブ大学)【私立】
- アラブ圏の学生にも人気
- エジプトや他の中東諸国のカリキュラムに近い
Lebanese University の歯学部の難易度
Lebanese University は、国内唯一の国立総合大学であり、学費が安いため、歯学部の入学は非常に難しいです。
- 入学試験(Entrance Exam)
- 科学(生物・化学・物理)と数学の試験
- 英語またはフランス語の試験(学習言語による)
- 高校の成績(特にバカロレア試験)が重要
- 面接が必要な場合もある
- 合格率
- Lebanese University の歯学部は、限られた席しかないため、合格率は10〜20%程度と推測される(年によって異なる)。
- 国内トップの学生が集まるため、学業成績が非常に優秀でないと合格は難しい。
- 卒業の難易度
- 歯学プログラムは通常5〜6年(学士+臨床実習)
- 途中で厳しい試験があり、進級できない学生も多い
- 卒業後は、国家試験に合格しなければ歯科医師としての資格が得られない
私立大学との比較
私立大学(USJ, LAU, BAU など)は、Lebanese University よりも入学の競争率が低いが、学費が高額(年間数千〜1万ドル以上) という特徴があります。
そのため、成績が良くても Lebanese University に合格できなかった学生は、私立大学に進学するケースが多いです。
結論:Lebanese University の歯学部はレバノンで最難関の一つ
- 入学試験の競争率が非常に高い(成績優秀者のみ合格)
- 国立で学費が安いため、国内のトップ層が志望
- 卒業までのカリキュラムが厳しく、進級も容易ではない
レバノン国内で歯学を学ぶ場合、Lebanese University に入学できれば非常に名誉なことであり、卒業後も高い評価を受けることができます。しかし、競争率が非常に高いため、多くの学生は私立大学に進学するか、国外(フランス、カナダ、エジプトなど)に留学することも選択肢となります。
レバノン大学のお写真です。

レバノンのお写真です。

レバノンの歯学部の偏差値は?
日本の大学では「偏差値」が入試の難易度を示す指標として一般的に使われますが、レバノンでは偏差値の概念は存在しません。その代わりに、高校の成績(主にバカロレア試験)や大学入学試験(Entrance Exam)のスコアによって合否が決まります。
Lebanese University(レバノン大学)歯学部の難易度を偏差値換算すると?
正確な偏差値は存在しませんが、日本の大学と比較するために偏差値換算を試みると、Lebanese University の歯学部は偏差値 65〜70 相当と推測されます。
その理由:
- バカロレア試験(Baccalauréat)の成績が最重要
- レバノンの高校卒業試験(Lebanese Baccalaureate)で高得点を取る必要がある。
- 歯学部に合格するには、全国のトップレベルの成績が求められる。
- 特に「Life Sciences(生命科学)」分野で優秀な成績を収めることが必須。
- 入学試験(Entrance Exam)が超難関
- 科学(生物・化学・物理)と数学の試験がある。
- 高校での成績が優秀でも、入試の競争率が非常に高い。
- 合格率は 10〜20% と推定(年によって異なる)。
- 学費が安く、国内トップ層が集中
- Lebanese University は国立大学で学費が格安(私立大学の1/5〜1/10程度)。
- そのため、国内のトップレベルの学生が集中し、競争率がさらに上がる。
- これは日本の東京大学・京都大学レベルの現象に近い。
私立大学(USJ, LAU, BAU)との比較
私立の歯学部(Saint Joseph University, Lebanese American University, Beirut Arab University など)は、Lebanese University ほどの競争率はないが、学費が高いため、入学希望者の層が異なります。
- 私立大学の推定偏差値:55〜65
- 入試の競争率は Lebanese University ほど高くないが、学費が高いため、ある程度の学力と経済力が必要。
- 特に Saint Joseph University(USJ) はレベルが高く、Lebanese University に次ぐ難関校とされる。
結論:Lebanese University の歯学部は、国内最難関で偏差値 65〜70 相当
レバノンでは偏差値の概念はないものの、日本の基準に当てはめると、Lebanese University の歯学部は 65〜70 程度の超難関。
私立の歯学部(USJ, LAU, BAU など)は比較的入りやすいが、それでも偏差値 55〜65 程度のレベルと推測されます。
つまり、Lebanese University の歯学部に合格するのは、国内トップレベルの学生のみということになります。