根管治療にかかる費用と保険適用の仕組み|治療費用の不安を解消!
こんにちは!根管治療ブログシリーズ第7回では、**「根管治療にかかる費用と保険適用の仕組み」**について詳しくお伝えします。
「根管治療はどれくらい費用がかかるの?」「保険と自費の違いは?」といった疑問を解決し、安心して治療に臨めるようにしましょう。
1. 保険診療での根管治療費用
日本の健康保険制度では、根管治療の費用は保険が適用されるため、比較的安価に治療を受けることができます。
保険適用の条件
- 歯を残すために必要な治療であること
- 使用する材料や手法が保険診療の範囲内であること
費用の目安(3割負担の場合)
治療内容 | 費用の目安(3割負担) |
---|---|
前歯の根管治療 | 約5,000〜7,000円 |
小臼歯の根管治療 | 約7,000〜9,000円 |
大臼歯の根管治療 | 約9,000〜12,000円 |
保険適用の被せ物(クラウン)
- 金属製クラウン:約5,000円前後
- CAD/CAMクラウン(保険適用に準じる):約20,000円
2. 自由診療(自費診療)の根管治療費用
自由診療では、保険診療では対応できない高度な技術や材料を用いるため、より精密な治療が可能です。ただし、根管治療を自費で行った場合、混合診療は認められないため保険の被せ物(クラウン)は適用されません。
自由診療の特徴
- マイクロスコープやCTスキャンを活用した精密治療
- 高品質な材料や器具を使用して再発リスクを軽減
- 審美性と耐久性に優れたクラウンを選択可能
費用の目安
根管治療の自費費用は、治療の難易度や状態によって異なりますが、以下が目安です。
治療内容 | 費用の目安 |
---|---|
根管治療(1本) | 約50,000〜200,000円 |
3. 自由診療の被せ物(クラウン)について
根管治療を自費で行った場合、被せ物(クラウン)も自費診療となり、以下の2種類のクラウンをご用意しています。
① ジルコニアクラウン(審美性・耐久性に優れる)
- 費用:約80,000〜180,000円
- 特徴:金属を使用しないため、自然な白さが特徴です。強度が高く、長期間の使用にも耐えるため、噛み合わせの強い奥歯にも適しています。
② CAD/CAMクラウン(保険に準じた素材)
- 費用:約20,000円
- 特徴:審美性に優れ、比較的費用を抑えることが可能です。保険診療のCAD/CAMクラウンと同様の素材を使用しますが、自費診療となるため精度や仕上がりにこだわることができます。
4. 保険診療と自由診療の違いまとめ
比較項目 | 保険診療 | 自由診療 |
---|---|---|
費用 | 数千円〜2万円程度 | 約5万〜20万円以上 |
治療精度 | 制限あり | 高精度な治療が可能 |
使用する材料 | 金属、CAD/CAMクラウン | ジルコニア・CAD/CAM |
審美性・耐久性 | 基本的な仕上がり | 自然な見た目と高い耐久性 |
混合診療 | 適用される | 不可(クラウンも自費) |
5. 費用面で気をつけるポイント
- 根管治療を自費で行う場合は、被せ物も自費になる
混合診療は認められないため、保険適用のクラウンは使用できません。 - 事前に治療方針と費用の見積もりを確認する
自由診療を選ぶ場合、治療方針や費用を事前に確認し、納得した上で治療を進めましょう。 - 長期的な視点で考える
自費の根管治療やクラウンは初期費用が高いですが、再発リスクが低く、長期的な歯の保存に繋がることが多いです。
6. まとめ
根管治療の費用は、保険診療なら比較的安価に抑えられますが、自費診療では精度や使用する材料にこだわることができます。
自費で根管治療を行った場合、被せ物も自費となるため、ジルコニアクラウンやCAD/CAMクラウンを選択することになります。
次回は、「根管治療の最新技術とトレンド|高周波やマイクロスコープ治療の実際」について詳しくお話しします。より高度な治療法について知ることで、選択肢が広がります。どうぞお楽しみに!