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患者様向けの雑誌「nico」(クインテッセンス出版)の20年7月号に大変すばらしい記事がありましたので、ご紹介いたします。
新型ウィルスへの防御力、上げましょう!
現在世界中で猛威をふるう新型コロナウィルス。第2波が襲ってきたとも言われています。
第2波をかいくぐっていくには、手洗い・うがいに加えて、「歯磨き」が重要な位置を占めています。
でも「歯磨き」が大事ってピンとこないですよね。
じつは100年前のスペイン風邪の時の報告があります。
歯周病とウィルス感染は関連があるのです。
ウィルス対策として皆さんは「手洗い」「うがい」そして「栄養と休息」が有効なことはご存知のことと思われます。
でも、もう一つおすすめなのが「ていねいな歯磨き」です。
このグラフは100年前、スペイン風邪のパンデミック下で行われた調査をもとに作成しています。
この報告から「お口の健康」と「ウィルスが引き起こす感染症」についての関連性が指摘されていました。
スペイン風邪のパンデミック下のアメリカ人とスペイン人260人を調査した結果です。
このグラフからわかることは歯周病になった人のスペイン風邪の罹患率は72%に達し、重篤になる人も多かったのに対し、歯周病になっていない人の罹患率は32%、つまり半分以下であったと言うのです。
当時はもちろん、なぜこのような大きな違いが出るのかその理由はわかっていませんでした。しかし、現在の研究では、危険なウィルスが体内に入り込む際に「歯周病菌がその手引きをしている」ことが明らかになってきています。
お口の健康とからだの健康は密接に関係していることがわかってきました。歯周病の予防が「感染症対策」になることがご理解いただければ幸いです。