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前回から、プラーク中のpHについてのお話をしてきました。
今回は、下がってしまったpHが元に戻る力についてのお話です。
pHを元に戻そうとする力は大部分は「唾液」によるものです。
唾液には
1.洗浄作用 歯の表面やお口の中のあらって流してくれる作用があります。また、さらにコーティングを粘膜を保護してくれます。
2.殺菌作用と抗菌作用 プラーク(歯垢)ができたり、大きくなったりするのを防ぎます。
3.緩衝作用 プラークが酸に傾いたり、アルカリ性に傾きすぎるのを防ぎます。
4.再石灰化作用 歯の再石灰化(溶けた歯を元に戻す)のを促進します。
ただ、唾液の分泌が少なくなってしまうことがあります。
お薬の副作用であったり、年齢であったり・・・・
そのような場合はどうすればいいのでしょうか?
1.しっかりと咬んで食事ができる環境を作る。
2.よく咬んで食事をする。
3.唾液の分泌が促進されるような薬を飲んだり、キシリトール製品を使う。
4.唾液腺のマッサージなど
むし歯予防には「歯磨き」が基本ですが、それ以外にもいろんな要因があります。
「唾液」というのは「むし歯予防」にとってもっとも効果があります。