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山田邦晶先生
山田先生は日本における歯内療法を牽引されてきた先生です。
山田先生が治療されたケースは20年、30年という時間を経ていますが、その時代・時代の限られた機械、器具、材料の範囲で素晴らしい治療をされており、非常に感銘を受けました。昔は現在と違い「マイクロスコープ」もなければ、「NiTiファイル」や「MTA」もありません(これらにつきましては、別途説明させていただきます)。
つまり、30年前という「技術革新前」のケースでありながら「うまい!」と思わせるところが「すごい!」のです。
この歯内療法という分野は、まとまった研修会というのは少なく、特に1年を通して、研修してくれる先生も限られています。そんな中、山田先生の研修会は勉強になりました。
患者様に痛みをなるべくあたれないようにアプローチする方法や、根管(根っこの中の管)の削り方、歯を削る道具の種類など、基本的な内容を数多くお教え頂きましたし、また数十種類ある歯の解剖学的な特徴や、それぞれに対するアプローチなどもお教えいただきました。これによって、時代を通して変化しない「普遍の真理」を得た気が致します。
また、山田先生は、とても面倒見のいい先生で、学会などでお会いした際には必ず、声を掛けて下さいます。その度にとてもありがたく、とても温かい想いを感じております。そして、素晴らしいお人柄で、いつも、何名も先生方といらして楽しそうに談笑しておられる印象がつよいです。
山田先生のお人柄を表すエピソードとして、こんな話がありました。
先生は、日本を愛し、京都に住まい日本文化を大切にされているのですが、ある日、若い先生から、
「私、お寿司は回転寿司しか行ったことがないんです。」
と聞くと、すぐに、
「よし、奢ってやるから食べに行こう!」
戸惑う先生に、
「だって、食べないとわからないでしょう。本物に触れないとその価値はわからないよ。」
決して威張ることなく、優しく導いてくれる先生のお人柄が溢れています。
だからこそ、先生には後輩が慕ってくるのだと思います。