小児歯科の特徴
乳歯は、永久歯が顎の中で育って生えてくるまで、きちんと咬んでお子様が成長できるようにするための大切な歯です。
乳幼児期、学童期にむし歯がなく、しっかり咬んで食べるということは、大人になった時に正しい咬む機能を作るための大切な過程です。
学校の歯科健診だけでなく、歯科医院での定期健診を受けておくと、レントゲン撮影により、奥歯の間のむし歯を早期に発見できます。

また、永久歯の数が足りない方も約10%いらっしゃいますが、レントゲンを撮らないとわかりません。歯科医院ではそういった細かい部分まで検査することが可能です。また、その方個人にあった歯磨きや食生活のお話もとても重要なので、むし歯がないうちでも、歯科医院の受診は大切です。
むし歯になってから来院されるよりも、歯科に慣れているお子さまのほうが、恐怖心が少なくなります。
当院の小児歯科について
小児歯科専門医在籍

当院には、小児歯科専門医の女性歯科医師が在籍しております。お子さんのお口のことは小児歯科専門医にお任せください。
保護者の方には治療内容や治療回数を詳しくお話して、納得がいく治療をおこなえるように心がけています。
また、ご家庭で無理なく実践できるような、虫歯予防や歯磨きのご提案もいたします。
笑気ガスの使用で不安を和らげスムーズな治療ができます
当院では、笑気ガスの吸入をおこなった治療ができます。
笑気ガスは、なかなかお口をあけてくれない、そんな時に不安を和らげて治療をスムースにさせる手助けとなります。
ただし、あくまで「手助け」であり、嫌がる子どもを無理やり黙らせるものではありません。
あくまで患者さん主体です。子どもの「こころ」を考えて、1回の治療だけでなく、その後のことも考えながら適切に使用します。
歯科治療を「楽しい」というイメージに
初めての歯医者さんや子どもの頃の歯科治療は大人になっても残るものです。
歯科治療を「怖い」というイメージではなく「楽しい」というイメージにできるようにこころがけています。
一人一人に合わせた診療
お子さまは一人一人発育状況や性格も違います。一人一人に合わせた診療をおこなっていきます。恐怖心が強いお子さまは少しずつ治療で使用する道具を使って歯科に慣れる練習をしていきます。
早い時期から定期的にメンテナンスを
障害をお持ちの方は歯科に連れてくることを、ためらわれている方も多いようですが、早い時期から定期的にメンテナンスを行うことで歯科に慣れることができ、お口の中の状態を重症化するのを防ぐことができます。
小児歯科メニュー
正しい生え変わりへの誘導
乳歯が正しい時期に生え変わることができないと、永久歯が正しい場所に生えないことがあります。
乳歯を必要な時期に抜歯することによって正しい位置に生えてきます。
むし歯の治療
むし歯の大きさにより治療方法は変わりますが、初期のむし歯は、歯の再石灰化が期待されるため、治療をせず、おやつや歯磨きの仕方のお話をして経過をみます。
麻酔が必要なむし歯の治療は、必ず表面麻酔を使ってからなるべく痛みがないように治療をおこないます。
むし歯の予防
むし歯になっていない奥歯にシーラントという歯の溝をうめるお薬を入れて、むし歯予防することができます。
フッ素塗布をして、むし歯の原因となる酸を作る力を抑えたり、一度溶け出した歯のカルシウムやリンの再石灰化を促進させます。
歯をぶつけたとき
歯をぶつけると、歯がグラグラしたり、欠けてしまったり、根っこごと抜けてしまったりすることがあります。慌てずになるべく早く受診してください。
根っこごと抜けてしまった歯も、ごしごし洗わずにそのまま牛乳かスポーツ飲料に入れて来院していただければ、戻すことができます。
過剰歯があったとき
過剰歯といって余分な歯が埋まっていることがあります。特に上の前歯にあることが多く、埋まっている場合はレントゲンをとらないとわかりません。
余分な歯があると、永久歯が生えてこれなかったり、永久歯の根っこを溶かしたりしてしまうことがあります。早めに抜歯をすることにより永久歯がきちんと生えてくることができます。
虫歯のなりやすさの検査
お口の中にあるむし歯の菌の力が強い方もいれば弱い方もいます。それを簡単な検査で調べることができます。また唾液もむし歯には関係してきます。食事をするとお口の中は必ず酸性になります。酸性になるとむし歯になってきます。
しかし唾液には酸性を中性に戻す力があります。その力が弱いか強いかも調べることができます。