歯内療法(根管治療)の分野で国際的に高い評価を受けている研究者のひとりが、スペイン・バルセロナを拠点に活動する Dr. Francesc Abella(フランセスク・アベリャ) です。歯科用CBCTを用いた根尖病変の診断や、歯根の解剖学的研究などで数多くの論文を発表し、近年の根管治療の進歩に大きく貢献しています。

学歴・所属
Dr. Abella は、Universitat Internacional de Catalunya(UIC) にて歯学位を取得後、同大学でエンドドンティクスの修士号(MSc)および博士号(PhD)を取得しました。
現在は、UIC の European Master in Endodontics プログラムのディレクターとして、大学院教育と研究の中心的存在となっています。
専門分野
彼の研究は、歯科臨床における診断精度向上にフォーカスしており、特に以下の分野で大きな成果を挙げています。
- CBCTを用いた根尖病変の診断
初期の病変をどれだけ正確にとらえられるかというテーマで、世界的に引用される研究を多数発表。 - 歯根の解剖学的バリエーションの解析
MB2など見逃されやすい根管形態の研究により、治療の成功率向上に寄与。 - 歯の外傷(Dental Traumatology)
破折や外傷歯の診断・治療指針に関する研究。 - 根管治療後の接着修復・歯科材料研究
これらの分野での活躍により、彼は Journal of Endodontics や International Endodontic Journal といった著名な国際誌に多数の論文を発表しています。
臨床・教育活動
研究者である一方、Dr. Abella はバルセロナ近郊で 根管治療および修復・審美歯科のプライベートクリニックを運営しています。
臨床現場での豊富な経験を研究に反映し、さらに研究成果を教育に活かすという、理想的な循環を築いています。
また、ヨーロッパや南米を中心に多くの講演やハンズオンセミナーを行っており、世界的に多くの歯科医師から支持されています。
まとめ
Dr. Francesc Abella は、
臨床 × 研究 × 教育 の三軸で歯内療法を牽引する国際的なエンドドンティストです。
とくに CBCT を用いた根尖病変の研究は、現代の根管治療における診断精度を大きく引き上げた重要な功績といえます。
今後の発表や研究も、歯科医療の進歩に確実に影響を与える人物です。